インプラント治療はなぜ高額になるのか?

インプラント治療とは失った歯の代わりに人工歯を埋め込み、天然歯に近い機能や見た目を取り戻す治療です。しかし費用が高く、インプラント治療に踏み切れない方も多く見られます。
本コラムでは、インプラント治療を検討中の皆様に、なぜ費用が高額なのかをご紹介いたします。治療費を抑える方法をご理解いただき、安心してインプラント治療が受けられるよう、ぜひご参考にしてください。
インプラント治療が高額な理由
インプラント治療が高額になる理由は以下の2つです。
• 自費診療
• 設備、材料費
それぞれ詳しくご紹介します。
自費診療である
インプラントでも美容目的となる見た目や機能を回復させる治療は、保険適用外です。自費診療のため、全額自己負担となります。ただし、先天性の疾患や事故により顎の骨を欠損した場合には保険が適用されます。
医療保険で治療を受けるには、20床以上の入院用ベッドやインプラント治療の経験が3年以上の歯科医院である必要があります。ほかにも歯科・口腔外科で5年以上経験した常勤の歯科医師が、2名以上在籍する歯科医院でなければなりません。
設備・材料費が高い
インプラントは患者さまに合わせて精密に作られるため、高額になります。費用相場は1本につき30〜50万円です。
内訳は以下の通りです。
• 治療前の検査・診察料
• インプラントの手術費用
• 手術関連の器具やCTなど
• 人工歯の費用
• メンテナンス費用
インプラント治療は外科手術をともなうため、通常の歯科治療よりも精密な検査や清潔保持を徹底しています。
口腔内全体を立体かつ詳細に把握できる最新機器の歯科用CTや、滅菌と衛生管理を徹底したインプラント専用の手術室が必要になるため費用が高額になります。
医療費控除でインプラント治療の費用を抑える
医療費控除とは「1年間に支払った医療費の総額が10万円を超えた場合に、還付金が受けられる制度」です。1月1日から12月31日までの1年間に、ご自身または同一の生計を立てている家族や親族のために、支払った医療費が一定額を超えた場合に適用されます。
ただし医療費控除は年末調整で控除が受けられないため、確定申告が必要です。
当院では歯科技工士と連携し、インプラント治療に30年以上の治療実績を持つ院長が責任を持って手術を担当いたします。インプラントに関するご質問のある方は、お気軽にご相談ください。
Q1:インプラント治療を受けた場合、MRI検査を受けても大丈夫ですか?
A1:チタンまたはチタン合金でできたインプラントの場合、MRIの画像診断に影響はありません。しかし、磁石がついたインプラントを装着している場合には、MRIの画像に影響が出る可能性もあります。MRI検査を受けても良いか、主治医に確認してください。
Q2:インプラント治療を受けるメリットは何ですか?
A1:ほかの補綴物と比較し、義歯をしっかりと固定できます。また、インプラント治療で残っている歯を削ったり、安定させる器具をつける必要もなく、天然歯には直接負担を与えず人工歯を補綴できます。
記事監修 医療法人松林歯科 院長 松林 忠敏

略歴
- 1987年
城西歯科大学卒業 歯科医師免許取得
- 1989年
スウェーデン・イエテボリ―大学内ブローネマルククリニックにてオッセオインテグレーション・インプラント・コース受講
- 1992年
千葉県習志野市にて開業
- 1996年
アメリカ・ボストン・シンポジウム参加
- 1996~1999年
ブローネマルクオッセオインテグレーションセンター東京(BOC)にて非常勤勤務
- 1997~2003年
アメリカ・サザンカリフォルニア・デンタル・セミナー参加
- 1998年
カナダ・マギール大学主催エステティック98参加
- 1998年12月
医療法人社団泰照会理事長に就任
- 1999~2003年
スウェーデン・ブローネマルクオッセオインテグレーションセンターにてセミナー参加
- 2004年
アメリカ・カリフォルニア州ロマリンダ大学医学部
分子生物遺伝子工学センター客員研究員として赴任 - 1992~2004年
医療法人社団泰照会理事長、コスモス歯科クリニック・津田沼南歯科両院院長歴任
- 2005年
東京都渋谷区にて松林歯科開院 現在、松林歯科院長