インプラントの成功率について知りましょう

インプラントは、失われた歯を補うために有効な治療法として知られており、天然の歯に近い噛み心地が得られます。しかし、この治療は外科手術を伴うため、多くの方が手術の成功率について気にされます。
本コラムでは、インプラント治療をご検討中の皆様に、治療の成功率に関する情報をご紹介します。治療に対する不安を和らげ、治療開始の一歩を踏み出すためにご参考としていただければ幸いです。
なぜインプラント治療の成功率を気にする方が多いのか?
インプラント治療は、骨に直接ネジ状のインプラント体を埋め込む外科手術を伴います。手術の性質上、成功率を気にされる患者様は多くいらっしゃいます。しかし、インプラントの成功率は90%以上と高く、経験豊かな歯科医師による適切な治療計画と実施により、失敗するリスクは著しく低下します。
また、インプラント専用の手術室やCTスキャンなど、先進的な設備を備えた歯科医院選びも成功の鍵となります。治療に対する不安を抱える方も、これらの事実を知ることで安心して治療を受けることが可能です。
インプラントの成功率を低下させる要因
インプラントの成功率を下げる要因は多岐にわたりますが、ここでは特に影響が大きいとされるものを3つご紹介します。
1.歯周病
歯周病に罹患しているとインプラントの定着が困難になり、脱落のリスクが高まります。そのため、インプラント治療前に歯周病の治療を受ける必要があります。
2.喫煙
喫煙者は口内の炎症が持続するため、傷の治癒が遅れがちです。これにより、インプラントの成功率が下がるとされています。インプラント治療に先駆けて禁煙することで、口内環境を改善しましょう。
3.ケア不足
インプラント治療後に適切な口腔ケアが行われないと、インプラント周囲炎のリスクが高まり、結果的にインプラントの脱落につながることがあります。日常のケア方法についても当院は丁寧に指導いたします。
当院では、患者様一人ひとりの状態に応じたカウンセリングから治療まで、院長が責任を持って対応いたします。インプラント治療に関する不安や疑問がある方は、お気軽にご相談ください。
Q1:インプラント治療は腫れや痛みがありますか?
A1:手術時は局所麻酔を使用しますので痛みはほぼありません。術後は鎮痛剤を服用していただくため、比較的痛みは少ないでしょう。痛みや腫れは個人差が出やすく、気になる場合は一度ご来院ください。
Q2:インプラント治療のメリットを教えてください。
A2:骨に固定するため、噛む力にストレスのない食生活が送れます。入れ歯やブリッジなどは周囲の歯に負担がかかりやすいのが欠点とされています。インプラントは歯や骨への負担が少なく、結果的に歯が長く維持できる点がメリットと言えます。
記事監修 医療法人松林歯科 院長 松林 忠敏

略歴
- 1987年
城西歯科大学卒業 歯科医師免許取得
- 1989年
スウェーデン・イエテボリ―大学内ブローネマルククリニックにてオッセオインテグレーション・インプラント・コース受講
- 1992年
千葉県習志野市にて開業
- 1996年
アメリカ・ボストン・シンポジウム参加
- 1996~1999年
ブローネマルクオッセオインテグレーションセンター東京(BOC)にて非常勤勤務
- 1997~2003年
アメリカ・サザンカリフォルニア・デンタル・セミナー参加
- 1998年
カナダ・マギール大学主催エステティック98参加
- 1998年12月
医療法人社団泰照会理事長に就任
- 1999~2003年
スウェーデン・ブローネマルクオッセオインテグレーションセンターにてセミナー参加
- 2004年
アメリカ・カリフォルニア州ロマリンダ大学医学部
分子生物遺伝子工学センター客員研究員として赴任 - 1992~2004年
医療法人社団泰照会理事長、コスモス歯科クリニック・津田沼南歯科両院院長歴任
- 2005年
東京都渋谷区にて松林歯科開院 現在、松林歯科院長